大昔に南極に封印された宇宙危険生物ナイトメアが、環境変化や人類の情勢に呼応するかのように復活した。この事態を受けて宇宙特別治安維持部隊イマジンに所属するインフィニティXは、ナイトメアの討伐と地球に蔓延する絶望ピープルの鎮圧をすべくインフニティ戦士の資格を持つ人間を探していた。
東京で暮らすちょっぴりドジで天真爛漫な少女アミダは、普通の女子高生として生活していた。
ある日の通学中、優しい心と豊かな想像力を持つ素質をインフィニティXに見出され、絶望ピープル化した人々を救うヒーロー「インフィニティ戦士」に任命されてしまう。
SNS疲れと肥大化した承認欲求に心が蝕まれ、絶望ピープル化したアミダのクラスメイト。
絶望ピープルとなった人間は、自我と理性を喪失し本能が怪獣に寄生されてしまう為、オブセッション状態になってしまう。
彼女はそのまま吸い込まれるように線路に転落してしまう。
砂漠のようなクラスメイトの精神世界。
アミダは、インフィニティ・ジッパーを展開して物質世界から精神世界にダイブする。
そして、インフィニティ戦士に変身するのだ。
絶望の結晶体ともいえる絶望ピープルを鎮圧するには、その意識の世界でポジティブなエネルギーを武器や技として具現化する豊かなイマジネーションとそれを支える強靭な精神力が求められる。
戸惑いながらも、アミダは持ち前の明るさと正義感で絶望ピープルを打ち破り、戦いの日々を過ごすこととなった。
アミダの親友キラリの母はもともと優しい人であったが、父親が長期にわたって海外赴任で不在な上、
ここ数年は夫婦関係もうまくいっていないことからノイローゼ気味であった。
真面目で自立心の強いキラリにとっては、その性格故に、あらゆる問題は、自分の中で普通のこととして処理できれば、日常は普通のまま流れていくと考えていた。
そんな状態が長く続いたことで、ストレスにさえ無自覚になっていた。しかし、アミダが絶望ピープルと戦うようになってからアミダを遠くに感じるようになってしまい心の糸が切れてしまう。
子供の頃から少年漫画やヒーロー物が好きだったアミダ。
ある日、そのことをクラスの男子たちに馬鹿にされたことが悔しくて泣いている時に、キラリから「好きなものを好きだと素直に言えることはかっこいい」と言われ勇気づけられる。
この日をきっかけにアミダは、キラリのような強くて優しい女の子になりたいと思うようになる。
キラリの心に巣食う怪獣との戦いの中、アミダはキラリが家族のことで悩んでいたことをずっと言えずにいたことを知る。
そして、これまでキラリのことを自分の見たいようにしか見ていなかったことを悔いる。
このままではキラリの中の、両親との良い思い出まで奪ってしまうかもしれないという躊躇から攻撃の手を止め、窮地へと追い込まれてしまうアミダ。
しかし、そのときキラリの中に残っていた自分との優しい思い出に触れたことで、アミダの新たな力が開花する。